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2010/9/21   ホームスタートビジター養成講座 第4日目

※写真をクリックすると拡大できます。

9月21日(火)
城南町 福祉センター2F 会議室

養成講座4日目は 「ホームスタートの実務」
午前は、大分県豊後大野市 みえまち子育て支援センター やしの実ひろば 土谷 修氏をお迎えしました。朝早くから3時間かけて来ていただきありがとうございました。
「みえまち子育て支援センター」はホームスタートジャパンの2008年の試行事業に参加され、現在は正式スキームとして活動を始められていて養成講座も3回実施し、ビジターさんも揃いたくさんの家庭を訪問されています。
支援センターに来られるご家庭はイベントなどを通じて仲良く子育ての輪を広げていて良いけれど来ない人たちの支援はと考えたときにとても行き詰ったそうです。ホームスタートに出会ってこれしかない!という思いで活動されています。家庭を訪問して感じること、ケースによるビジターへのオーガナイザーの対応、困ったケース、ミーティングの重要性、スキームとしての責任の持ち方、ビジター個人の責任回避、など実際に活動されている方だからこそわかる細かなアドバイスをいただきました。

午後からは「家庭で活動する上でのポイント」
熊本県中央児童相談所 課長 黒田信子氏をお迎えしました。
児童相談所というと 虐待を見つける、施設を紹介、非行少年の保護や対応などのイメージがあります。確かに大事な業務ですがそればかりではなく、日々は児童に関するすべての相談を受けることだそうです。年間5000件近くの相談があり、電話、面接、家庭訪問いろいろなケースに対応されています。話を聞いてあげるだけで大体の問題は解決することも多いそうです。重篤なケースでは地域で孤立している、相談する人がいない、相談を拒否(知られたくない)…場合が多いそうです。
虐待の疑いで通報があった場合訪問するのですがどんな家庭状況かわかっていればいきなり訪問しなくても良いですが、わからない場合「児童相談所から来ました…」と行くととてもショックを受ける方が多いそうです。
言うことを聞かなくて怒って泣いていただけかもしれない…理由は無いけど夜泣きが続いていただけかも…誰だって子どもを泣かせないで済むならそうしたいけれどそんな子育てありえないですよね。でも自分ひとりで抱え込んでいるうちに出口の無い迷路に入り込むのかもしれません。ホームスタートの活動が広まれば児童相談所が行く必要は少なくなると思うので頑張ってください!と励ましの言葉をいただきました。
アドバイスの方法として相談する人はそのことで頭がいっぱいになっているけれどずーっとその状態ではないはずなので少しでもいいときよくできたとき(うまくいった例外)を見つけてあげることで自分で解決の糸口を見つけられることがありますよ。ということでした。難しいけどそんなアドバイスが自然とできるようになれば良いなと思いました。